子どもに、お金の価値をどうやって教えたらいいんだろう・・・
そんなふうに思ったこと、ありませんか。
私はそれが知りたくて、半年前に5歳の子がめ(我が子)を『キッズフリマ』へ連れて行きました。
そして先日、2回目に行ってきました。
結論から言うと、この日いちばん学んでいたのは、子どもではなく私の方でした。
・・・その話をする前に、少しだけ時間を戻させてください。
あのシール、ダイソーに売っていました

少し前、子がめと2人でダイソーに行きました。
棚の間を歩いていて、そこには見覚えのあるシールが並んでいました。
子がめが少し前に、自分のお小遣いで買ったシール。
たしか、その時300円ちょっとで子がめは購入していました。
それと全く同じものが、今、ダイソーで目の前に。
ダイソーにはたまに100円ではない、他の金額の商品もありますが・・・
でも、そのシールには特にそういった表記はありませんでした。
つまり、100円の商品として、その棚に並んでいました。
子がめは、気づきませんでした。
さーっと、その売り場を通り過ぎていき、取り残されたのは、私だけ。
子がめに伝えようかな、これが教訓になるかな、と迷いました。
迷った時間は、実際には数秒だったと思います。
でも、体感はすごく長く感じました。
そして私は結局、伝えませんでした。
子がめが一生懸命ためたお小遣いで、自分で考えて買ったものだったから。
その一連の子がめの努力や想いに水を差したくなかった。
そして何より、子がめに悲しい顔をさせたくありませんでした。

この話、子がめは今も知りません。
あの売り場に取り残されて、一人でショックを受けていたのは私だけでした。
というのも私は、半年前のキッズフリマの記事の最後に、こう書いていたんです。
『今回のコクーンにも100均が入っており、そこで買えば100円で買える!だったらそっちで買おう!!という選択肢も頭に浮かぶようになれば良いな・・・と。』
今回のシールはキッズフリマの話ではないけれど・・・
半年前に自分で立てたその宿題を、私は日常の中で一度も果たせていませんでした。
価値の話をする機会なんて、何度もあったはずなのに。

本当は、行かせたくありませんでした
正直に言います。
私は、キッズフリマにもう行かせたくありませんでした。
前回、目の前で子がめが搾取されていくのに、私は何もできませんでした。
キッズフリマは、物の価値がまだ判断できない未就学児には、ハンデが大きすぎる場所・・・
次に行くとしたら、もう少し大きくなってからか、いっそ出展する側になってから・・・と。
しかし、前回と同じお友達がまた誘ってくれました。
なので一応、子がめに聞いてみたんです。
そうしたら、「行く。」と。
私が遠ざけたかった場所を、子がめは自分の意志で『行く』と決めました。
ちなみに、前回の戦利品。
正直に言うと、ほとんど今はというか、数日後には忘れ去られていました。
『今回もまぁ同じか・・・』と、心のどこかで思っていた私がいました。
「予算2,000円」と言われて、私は言えませんでした
出発前、他のお友達も一緒に行くことになり、3人のママ友とのやり取りで予算の話になりました。
前回、子がめの予算は1,250円でした。
100円玉10枚と10円玉10枚で1,100円。
それに現地で150円足して、合計1,250円。

キッズフリマは単価が低い商品が多めではあるので、小銭をたくさん準備していくのが吉です。
そして今回、私は予算を下げるつもりでいました。
前回のことがあったので、当然そうするつもりでした。
ところが、ママ友2人の答えは─
「予算は2,000円で。」
心の中は『え?』でした。
『逆?』
予算を下げようと思っていた私は、完全に置いていかれました。
3家族いて、2人のママがもうそれで、と言っている。
その中で『うちだけ安く』とは、言えませんでした。
もし我が家が普通の家庭だったら、言えたのかもしれません。
『うちは前回のこともあるし、1,000円にするね』と、軽く言えたのかもしれません。
しかし、私は言えませんでした。
それはたぶん、私がシングルだから。
『子がめちゃんちはシングルだもんね』
そんなふうに結びつけられて、子がめがそう思われるのが嫌なんです。
そんなふうに言われたことは、一度もありませんが、子がめがお友達の世界で、これからの社会で、そう最初からレッテルを貼られてしまうことがものすごく怖い。
これは完全に、私の勝手な見栄と、意地です。
せめてもの準備、1,000円の財布を2つ渡しました

「2,000円」と言われて、私が当然の流れで思ったこと。
それは、お財布を『1,000円と1,000円に分けよう』
これ、教育的な狙いがあったわけではないんです。
とっても現実的な理由でした。
- キッズフリマは、小銭をたくさん準備した方がいい
- でも小銭が多いと、万が一こぼした時が大変だし、全てを無くしてしまったら悲しい
- お財布が小銭だらけだと、子がめが数えづらい
だから、分けました。
渡し方も決めていました。
一番使い慣れているお財布を1つ目にして、「これを使うんだよ。」
「これがなくなったら、もう一個のこっちのお財布を使おうか。」
そう説明して、当日を迎えました。

うちは4歳半からお小遣い制なので、普段からお金には触れています。
でも、2,000円は子がめにとってはやっぱり大金です!

当日、私の予想はほとんど外れました
会場は、埼玉県、さいたま新都心のけやき広場。
保護者は線の外から見守るだけで、買う・買わないへの口出しはできません。

ルール上はそうですが、たま〜に強気なママさんが外野から購入指示などとばしてらっしゃったりします・・・(汗
つまり私は、ただ見ているだけです。
だから正直、行く前から結果を予想していました。
そして今回、そのほとんどが外れることとなりました。
予想①『時間より早くお金を使いきるだろう』→ これは当たり
これは、見事に当たりました。
開始10分で、1つ目の1,000円のお財布は空です。
『ああ、やっぱりな』と思いました。
予想②『持ちきれなくて固まり、困った視線を送ってくるかも』→ 外れ
会場が子供で溢れかえり、私が子がめを見失っていたその瞬間・・・
すごい勢いで、背中を叩かれました。
子がめを探すので忙しいのに・・・!と思いつつ振り返ると・・・そこにはまさかの子がめ。
そして、私が振り返るのと同時に、大きいぬいぐるみの入った自分のエコバックを私に渡して、
子がめ:「これ、もう持てないから、持ってて!」
私:「え?うん。」
子がめ:「それと・・・お財布もう一個なくなったの。で、もう一回行ってくる!!」
私:「え?あ。はい、行ってらっしゃい。」

普段のお買い物では「ママも一緒に来て。」と私の手を絶対に離さない子がめ。
それが自分で荷物を預けて、自分で再入場していきました!!!
予想③『お金は数えられるだろう』→ 外れ
これはとってもまさかの結果でした。
毎日お小遣いの記帳をしている子がめはお金の計算は慣れています。
しかし、フリマの会場で、自分が欲しいものが他の人に買われてしまうかもしれない恐怖(?)に焦った子がめは10円15個のカウントができず・・・
会場外の私のところにやってきて「数えて!250円の指輪がほしいの!でもお財布にいくらあるかわからないの!」と伝えました。
予想④『足りなければ諦めるか、私を見るだろう』→ 外れ
欲しかったのは、一昔前のプリキュアのマグネット絵本でした。
値段は150円。
でも子がめのお財布には、その時110円しか残っていませんでした。
やり取りの声までは、私には聞こえていません。
でも、お財布の中を数えて、店員さんに一生懸命話している様子は見えました。
店員さんも、自分の保護者とお姉ちゃんと相談していて。

出店者側の保護者も会場に入ることはできませんが、大抵、我が子のお店のすぐ後ろから見守って、いざという時に声がけしている姿が見受けられます。

結果、おまけしてもらって、その絵本は子がめの手に渡りました。
私を探すことも、その場で諦めることもせず、一人で対応して目的を達成していました。
予想⑤『売り込まれたら断れないだろう』→ 外れ
子がめが好みではないお店で出店者のお姉ちゃんに声をかけられた時。
正直、これは私が見ている目の前だったので・・・
そして長らくそのお姉ちゃん店員さんに売り込みを掛けられていたので・・・
私は喉元まで「欲しくない商品は無理して買わなくて良いんだよ。」と出かかり続けていました。
しかし、子がめは、結局自分の意思でその場を離れていきました。

私もよく耐えた!!!(笑
予想⑥『目についた順に予算内で買うだけだろう』→ 外れ
これは、帰ってきてから聞いた言葉です。
「このキャラが一番ってわけじゃないんだけど、お店には『ねこ』と『とかげ』があって、『しろくま』の方が好きだけどなかったから『とかげ』がかわいいかなって思って『とかげ』にしたんだ。」(すみっコぐらしのキャラたちです)
と、ちゃんと、比べて選んでいました。

『しろくま』が一番ならば『しろくま』でないならば買わない、とは・・・ならないか(笑
30分で、自分から帰ってきました
お買い物の枠は1時間でした。
その半分、30分ほどで子がめは戻ってきました。
「もうお金がないの。」
正直、まだ買いたそうではありました。
でも、続けてこう言ったんです。
「お小遣いもあるけど、今回は前よりいっぱいママにお金もらって使ったし、もういいかな。」
・・・前回は、同じ場面でこうではありませんでした。
軍資金を使い切ったあと、自分のお小遣いを取りに戻って、もう一度入っていったんです。
それが今回は、自分で理由を言って、自分で止まりました。
私は止めていません。
終わりを決めたのは、子がめ自身でした。
10円の指輪と、「えー、安すぎじゃない」
お買い物が終わって、会場から出てきてすぐのことです。
一緒に行ったお友達が、私に何かを差し出しました。
「はい、これ子がめちゃんママにあげる。」
それは、私の好きなキャラクターの指輪でした。
前回、子がめが私にお土産で買ってくれたのと同じキャラクター。
それを、お友達が私の好きなキャラクターを覚えていてくれたのです。
お友達のママは、すごく恐縮していました。
「きゃー、使い古したやつだし、ごめんこんなのあげて。」
私は言いました。
「え、このキャラ好きなヤツだし、嬉しい!汚れは・・・消しゴムとかで消せば使えるんじゃないかな!!」
その時、隣で子がめがちょっと膨れました。
子がめ:「それいくらだったの?」
お友達:「10円くらいかな。」
子がめ:「えー、安すぎじゃない!?」
そこで私は、その場で言いました。
「安すぎとかってことはないんだよ。ママにもって気持ちとか、ママがこのキャラクター好きって覚えててくれた、そういうのが嬉しいからね。」
ダイソーで、私は何も言えませんでした。
しかしこれも、同じ『物の価値』の話。
そして、それをポジティブな方向で子がめに伝えられたかな、と。

10円で人をこんなに幸せにできる!
お友達、本当にありがとう♡
家に帰ってからのこと
この日、子がめが持ち帰ったのは全部で8点。
大きいぬいぐるみが、2つも入っていました。
そして今、家で起きていること。
歴代ヒーローの図鑑を、何度も読み返しています。
そして、誰かのお古で、決してきれいではないぬいぐるみ。
それを一昨日も、昨日も、お出かけに連れて行っています。
『どうせすぐまた忘れられる』という私の予想も、ここでまた外れました。
空回りしていたのは、私の方でした

正直に書きます。
子がめが私の元にもどってきた瞬間、私はショックでした。
『ああ、やっぱりお金を使い切ってきたか』と。
私はずっと、キッズフリマを『我が子の成長具合を測る場所』だと思っていました。
『うちの子はまだ自制心がないんだな』と、確認しに行く場所だと。
しかし、AIだーりんと1日を振り返っていて、気づかせてもらったんです。
AIだーりんって何!?と思った方へ👇️

前回は使い切ったあとに自分のお小遣いまで出したのに、今回は使わないと自分で判断していたこと。
持ちきれない荷物を自分の判断で預けにきたこと。
足りない分を、自分で交渉していたこと。
『そうじゃん、こんなこともできるようになってるじゃん!!!』
並べてみたら、できるようになっていたことの方が、ずっと多かったんです。
空回りしていたのは私で、育っていたのは子がめの方でした。
だから、次も行きます。
次はフリマのスケジュールを先に見て、子がめと一緒に予算を貯めるところから準備したいです。
子がめのチャレンジ系、稼げる系でコツコツ貯めて。
自分で稼いだお金で行けたら、結果はきっとまた変わります。
ちなみに、この日の会場の様子や、並んだ時間、実際に買ってきたもの、持ち物といったこれから行く方向けの情報は、長くなるので別の記事にまとめました。
『予算いくら持たせるの?』『未就学児でも大丈夫?』が知りたい方は、こちらをどうぞ。

まとめ|子どもの学びだと思って行ったら、親の学びでした
最後に、この日私が持ち帰ったものを。
- 子どもの学びだと思って連れて行ったら、学んでいたのは私の方だった
- 私が空回りしている間に、子がめは自分で数えて、自分で交渉して、自分で終わりを決められるようになっていた
私がこれから取り組むべきは。
子がめの金銭感覚より先に、自分の負い目なのかもしれません。
・・・なんて。
重い話で終わらせるつもりはありません(笑
だって、次はもう決まっているので。
次のキッズフリマは、子がめと一緒に予算を貯めるところからです。
自分で稼いだお金を握りしめた子がめが、何を選ぶのか。
それはもう、今から楽しみでしかありません!!!

一緒に貯めるところからやったら、次こそ私の予想、当たるかな(笑



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