オーストラリアで未成年のSNS利用が禁止される法律ができました。
オーストラリアで10日、16歳未満のソーシャルメディアの利用を禁止する法律が世界で初めて施行された。
https://www.bbc.com/japanese/articles/cdrnz08y4k6o16歳未満のSNS禁止法、オーストラリアで施行 世界初
目的は、ネット上でのイジメや、未成年からの搾取をなくすためとのことです。
しかし、一部では、それらを達成するための方法として『SNSの利用を禁止する』という方法は違うのではないか、との声も出ているようです。
このニュースをみて、次女ちゃんとの出来事を思い出しました。
スマホでの娘ちゃんたちとの交流
彼の家族と新しい家族として暮らす前の、まだ彼とお付き合いをしている段階の時。
当時中1の長女ちゃんも、小5の次女ちゃんもそれぞれスマホをもっていました。
「時代だよなぁ~。」と特に気にしてはおらず、更に、彼女たちとコミュニケーションを取ることができるのはスマホがなければ週末の実際に会っている間に限られてしまうので・・・
「やっぱりスマホって便利だな~。」と、平日もLINEを使って娘ちゃんたちとも個別に連絡を取っていました。

個別の他に、女子グループとして題して、長女ちゃん、次女ちゃん、私だけのグループ、また、家族グループとしてスマホのない子がめ以外みんなのグループでも連絡を取り合っていました。
普段のライトな会話もあるけれど、特に次女ちゃんからは、「パパとケンカしてしまって・・・」とか少し踏み込んだ話題まで。
ある朝、家族グループに長女ちゃんから「親がめ、今日の占いで1位だったよ~。ラッキーアイテムは銀色のものみたい!」と連絡がきました。
それを受けて、「何かハッピーな報告をしたいなぁ~。」と頑張って仕事をして、その結果を、「銀色のPC使ってお仕事したらお仕事がうまくいったよー!」と連絡した私。

「会社のPCなんてほとんどが銀色でしょう。というか、仕事で成果を上げてから銀色のものを探すって完全逆じゃん。」と彼につっこまれつつも・・・私がいない彼のおうちで、長女ちゃんが私のことも気にかけて占いをチェックしてくれて。
更に、それを家族グループで伝えてくれる。
「なんか家族っぽくて幸せだなぁ。」と通勤途中に思ったのを今でも思いだして、笑顔になります。
ただしかし、長女ちゃんの私のことを考えてくれた気持ちに答えたいと思いつつ、そこでストレートに長女ちゃんに返答してしまうと、次女ちゃんがへそを曲げてしまうかなぁ・・・と少し心配したのですが・・・
「何事もやってみないとわからない!」と先ほどのようにメッセージを送った私。
すると、危惧していたとおり、2人が学校から帰宅する時間になっても次女ちゃんはメッセセージがこない。
「まぁ、自分が関係ある話題じゃないってことかな。」とも思ったのですが、よく見てみると既読もついていない。
結局、夜まで待ってもその状況に変わりがなく、家族グループでは長女ちゃんと私のやり取りが続いていました。
小5~小6の次女ちゃんのネットリテラシー
そこで心配になった私は、個別に彼との直接のやり取りで状況を確認。
すると、まさかの次女ちゃんから携帯を取り上げたとのことでした。
しかし、不思議なことに思ったよりも彼が落ち着いていて。
詳しく話を聞いてみると、スマホを取り上げたのは今回が初めてではなかったようです。
そして、前回と今回の理由を聞くと・・・
SNSで見知らぬ人に個人的に連絡を取っていたようで。
彼の反応から、あまり深くはつっこめなかったのですが、どうやら相手は男性?でそういった配信をする側の人間。
そして、次女ちゃんが連絡を試みて、やり取りが行われていたようでした。
それが発覚して初回にスマホの取り上げが決定。
二度とやらないとの約束でしたが、同じことをやったとのことでした。
次女ちゃんからは、「どうも自分は失敗が多くて・・・」等、少し自分でも『顧みる』ということができる段階になったのかな?とか、これから良い方向に進んでいけるのかな?と思っていたところ・・・
残念。
そして更に、スマホが次女ちゃんから取り上げられてしまったことで、私は週末以外次女ちゃんに連絡を取ることができなくなってしまいました。
これではますます次女ちゃんの状況がわからない。
結局、その事件での詳細なやり取りはわからないし、私が口をはさめないなと思ったところが大きかったです。
しかし、彼と話して、彼が娘ちゃんたちにスマホを持たせる際に、ネットリテラシーについて伝えていなければ、特に規制もしていなかったということがわかりました。
これは、やはり親である彼の責任になるのだろうか・・・。
しかし、私自身も思い返せば中1から携帯を持ち始めました。
当時は今よりネット環境もSNS環境も整っていなかったとはいえ、何が危険で、どういった使いかたをしなければならないかって、自分でなんとなく考えたよな・・・。
でも、特に次女ちゃんの場合には、最終的にはやはり親の責任なのかなと思います。
次女ちゃんはここでもたくさん書いてきたように、同年代と比べると考える以上に目をかけなければならなかったです。
実際の学校で友達関係もうまく築けていないし、パパとも問題も抱えている。
そして、私にも、言えないけれど思うところやストレスはたくさんあったと思います。
しかし、それと反比例するように、キラキラした人への憧れは強いし、ネットへの興味も強い。
当然の結果といえば当然なのかな。
冒頭のオーストラリアの例、次女ちゃんの例を知らなければ、私としては規制に対して、目的はわかるけれどやり方が間違っているでしょう、と主張する人々に賛成です。
未成年に規制をしたところで、そういったことをする子は規制外のところや規制をすりぬけて自ら危険に飛び込んでいく。(現在オーストラリアで規制の対象になっているSNSは主要な10個で、他はこれから順次規制されていくようです。)
要は、使用者のリテラシーをあげないと、意味がないと思っています。
でも、使用者のリテラシーを次女ちゃんの様に一定にすることは難しい場合もある。
そういう子のために、規制もしてあげなければいけないのかな。
もちろん、主軸としては使用者のリテラシーを上げるに比重が大きいです。
そうでないと、成年になった最年少を狙って、十分にいじめの被害にあったり、搾取されることは考えられるから。
年齢を制限して大人や制度で守ってあげたとしても、本人に力を付けなければ意味がないと思います。
それに、被害者だけでなく、気づいたら加害者側になる可能性だってある。
現に、次女ちゃんは新しいアプリを入れたいがために、元々のお母さんに連絡し、アプリ導入の許可を求めたことがありました。(元奥様の携帯に連携する形で娘ちゃんたちの携帯を契約していたので、そういった許可権限は元奥様のままになっていました。)
始めはパパに連絡し、「アプリダウンロードの許可が欲しい。」と。
しかし、彼が「その許可権限は母親のままになっているので何とかするので待つように。」と伝えた直後、お母さんに連絡していました。
元々お母さんへの面会や連絡に制限はしていないとは聞いていたのですが、そもそも娘ちゃんたちの意思でお母さんと別れた2人。
お別れをしてからお母さんとのやり取りは一切していませんでした。
そこに唐突にアプリダウンロードの許可の連絡をしたかと思ったら、その導入したいアプリというのが『家族の予定共有アプリ』。
それを入れるということは、「新しい家族ができたということでは?」と元奥様に色々と情報を与えることになるかもしれないし、結局お母さんとのやり取りで子がめと私の情報を伝えているかもしれない。
なんやかんや、「離婚したんだからそういった類のこともちゃんと整理しておかなきゃ!」と彼にも思ったのですが・・
同時に、「パパに待ってと言われてるし、自分で突き進んじゃダメでしょう・・・。」と次女ちゃんにも。
結局、その年上の配信者とのやり取りも、お母さんとのやり取りもわからないですが、次女ちゃんが気づかずに色々な情報を外に垂れ流し、家族を危険に晒す、もしくは晒している可能性はあるよね、と彼と私の間で話していました。
いつものだんまり
結局、私の考えとしては次女ちゃんのネットリテラシーを教育していく必要がある。
しかし、彼から次女ちゃんにその件で話をしようとすると、連絡を取っていた配信者のやり取りを見せたくもないし、話したくもない、と画面ロックの暗証番号も彼に伝えずにだんまりに入ってしまったとのことでした。
その様子を聞いて、「言えないようなやり取りをしていたのかな・・・」と考えてしまった私でしたが、暗証番号は伝える、等事前の取り決めがなかった彼のおうちルール。
「今更なにも言えないかなぁ。」とこれからの話しをするしかないと思っていました。
しかし、これからの話しをするにも、やはり現状を確認したい。
しかしできない。
そして、結局こちら側が折れて、現状の確認は置いておいて、これからどう携帯を使用するか、という話しをしようと彼がしましたが、次女ちゃんは「私はどうせまた間違えるから、もう携帯は使わない。」とのことでした。
そして彼も、「本人が使わないと言っているのだからそのままにしておく。」とそのままになっていました。
いつもの彼と次女ちゃん
しかし、これまた私の知らないところで、次女ちゃんの携帯は本人に返却されていました。
急に次女ちゃんが家族グループLINEにメッセージを投稿して、気づくと家でも携帯をずっと眺めている。
禁止されていた時の反動もあったのだと思いますし、現代の子といえば現代の子なのですが、本当にずっとスマホを肌身離さず持っていました。
そしてその時も、数日、彼なのか、次女ちゃんなのか、一連の報告を待ちましたが、結局私には何の報告もありませんでした。
結局私から彼に確認をとると、「同年代の子の間で携帯をもっていないのはやっぱり友好関係に響くなと。」と彼からまたスマホを持つことを提案したようです。
特段のルール変更もなしに。
一応、使用後は彼に保管してもらうために返す。
使用は彼がいる時に、と決めたとのことですが・・・彼がいる時といっても相変わらずスマホの中身は開示しないし、彼が画面を見るわけでもない。
それって私対策に作ったルール?とも思ってしまいました。
正直、「スマホをもったところで次女ちゃんにスマホを使う友好関係がないじゃない・・・。」
言いたいことはありましたが、これまた私のいないところでの決定だし、私が口を出すところではないのかな。
そうして私は諦め、そして後日、また次女ちゃんは『使用後に彼に渡してスマホを保管してもらう』というルールも守れずに、再び彼に怒られていました。
そしてだんまり。
そして、また期間があくと彼がスマホを渡す。
何をしてるんだろうなぁ。
これで次女ちゃんのリテラシーが育つわけがない。
だって何もやっていないのだから。
オーストラリアの法律も、ネットいじめでお子さんを失った親御さん等の強い要望もあったようです。
そして、その事件の状況を詳しく私が知るということはできません。
しかし、次女ちゃんの例を間近でみているだけに、これで何かが起きて、被害を訴えられてもな・・・
そして、今回のオーストラリアの件に限っては、法律に違反して罰則が適用になるのはSNSを運営する企業のみです。
使用者である親や子に対して、違反したとして罰則は一切ありません。
法律の施行が間違ったこととは言わないけれど、SNSを適切に利用して、世界を広げていた未成年からしたら本当に悲しい話。
なんだか色々と考えさせられます。







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