お付き合い期は、週末の予定が無い時を、全力で子がめと私のために使ってくれていた彼。
しかし、家族となって、気づくとそれは変わっていました。
2つの家で父をこなす彼
お付き合い期の彼の週末はと言うと、週半ば程度くらいには、次の週末はここに行こうか?ここも良いんじゃない?なんて子がめに良さそうな遊び場を提案してくれていました。
そして、娘ちゃんたちに予定があって、自分がいなくても問題なさそうな日を使って、その場所へ子がめと私を連れて行ってくれる。
私にとって、夢にみた家族の時間でした。
しかし、その生活を続けるために、当然彼は努力を続けていたわけで。
基本的に、せっかくならばと、平日に行けないような少し遠めな場所へ連れていってくれたため、基本的には一日がかり。
さらにせっかくなら、たくさん楽しもうと、朝9時には私たちの実家まで迎えに来てくれていました。
そして、帰りはたくさん遊んで、夕方に再び私の実家に子がめと私を送り届けてくれました。
行き先が下りで、行き帰りの途中に私の実家があったと言えばそうですし、車でないと行けない場所ということが多かったので自然な流れと言えばそうなのです。
しかし、そんな場所でも子がめのためにと提案してくれる彼に、感激していました。
多少、約束の時間よりも遅く来ることが基本な彼の性格が気になったりもしましたが、それは私が約束の時間プラス30分が本当の約束の時間、と思っていれば良い話で。
本当に幸せでした。

私は電車ユーザーで、約束をすると時間に余裕をもって到着するタイプなので、電車遅延が無い限りは時間通りに着きます。なので道路が混んでいて・・・と言われればそれまでなのですが、車ユーザーの方はそれも考えて早めに出発しないのかな?とは正直少し思った時もありました。
朝9時に迎えに来るために早く起きて、家事を済ませ、その日不在にするからと、必要な食事を娘ちゃんたちのために作って家を出る。
それを全て一人でこなしていたわけで、本当にすごいなぁと思います。
2つの家族に対して完璧に父親をやっていた彼。
やましい意味ではないですが、ある意味完全に二重生活をこなしていました。
想定と違った週末の迎え方
ぎこちなくはありましたが、新しい家族での生活がはじまりました。
そこでじわじわと感じていたこと。
週末の過ごし方が、想定と全く違っていました。
まさか私も、毎週今までのように子がめと私だけを、どこかに連れて行ってほしいと思っていたわけではないのです。
しかし、あれだけ毎週子がめと私のために週末に向けて提案をしてくれて、計画をたててくれていた彼。
家族になっても、そんな計画性は期待していました。
家族メンバーで、行ける人で集まって、近場だったとしても、どこかに一緒に行って一緒に過ごす。
そんな形で家族の思い出や絆が増えていくことを、私は期待していました。
しかし現実は・・・。
長女ちゃんの部活や習い事の予定が出るのが本当に直前でした。
そして、基本的に塾も含むと長女ちゃんは空きがない。
しかし、自分の中学2年生の頃を考えると、時代の違いだとは思うのですが、部活も毎日あったし、塾ももっと行っていたし・・・これは多分年齢的に仕方がないものだと感じていました。
それならば時間の合うメンバーで過ごせば良い。
今はそんな時期。
そして、これから年を重ねて高校生になれば、家族よりももっともっとお友達や恋人と過ごすことに比重が置かれるでしょう。
それは彼女の選択で、家族と過ごしたいと思ってくれた時に、その時間をめいっぱい楽しめば良いと考えていました。
しかし、彼の考えは違っていました。
新しく子がめと私が家族に加わったことで、「家族で」というのを意識していた結果ということはわかります。
なんとか長女ちゃんも一緒に、家族メンバー全員で一緒に過ごそうと、基本的に一番忙しい長女ちゃんの予定を中心に家族の予定を考えていました。
今までの家族のスタイルなので、しょうがないことなのかもしれませんが、となると、一日まとまった休みなんてない長女ちゃん。
結果的に、行き先は近場になるか、それとも帰宅が遅くなるか。
お出かけできるのは基本的に朝の部活が終わって、シャワーを浴びて、一呼吸をおいた長女ちゃんを待っての午後一。
しかし、一緒に暮らして分かったのですが、彼のおうちメンバーは基本的にはなかなかな、のんびり屋さん。
トントンとやればもっと早くできそうなものですが、適度にゆったり動くので、「では出かけよう。」となるのが2時、3時がポピュラータイムでした。
4歳児であれば朝から遊んでもはやでも良い時間。
そこからのお出かけは、夕食、お風呂、就寝に関わり、となると生活リズムが変わって翌週の保育園準備にも響く・・・。
それだけでも気持ちが重たくなるところ、長女ちゃんも部活の予定が出ないのでパパに話さない、彼もそれが常になっているので、部活を終えて帰宅した長女ちゃんと合流してから、その日の行き先を話し合って決める。
その日にどこに行くか、何をするかも子がめに伝えられず、元気があり余った子がめを何とかなだめながら、何が必要かもわからない準備をしてひたすら待つ午前中。
今までであれば全力で遊んでいた時間に、その日何をするかもわからず、おうちでだましだまし絵をかいたり、おままごとをしたり。
そんなことが続きました。
対する次女ちゃんは、土曜日の午後に数時間、必ず習い事があるのですが、これは平日に異動可能。
そして、休日にお友達と遊ぶことはほとんどなく、基本的にはおうちにいる次女ちゃんは、長女ちゃんの予定に合わせることは慣れっこのようでした。
しかし、私的には、やはり優先される長女ちゃんにむっとなる時もあり、行き先を提示されても、予定もないけれど「行かない。」と部屋に籠ることもあるように見えました。
完全に不協和音。
結局、家族メンバー全員でと長女ちゃんを待っていたのに、いざ行くときには次女ちゃんがいなくなったり、子がめももはや違うことに集中し、私ももはや気が滅入っている。
そして、長女ちゃんを待っていたけれど、帰ってきて話してみると、疲れていたり、宿題が終わってなかったり、塾のテストがあったりと、長女ちゃんに「行かない。」と断られたり。
そして、結局微妙な時間から、微妙な遊び場に子がめと彼と私で向かう。
こうなるならば、朝一から3人でしっかりお出かけで良かったじゃない。
結果的にこうなったけれど、この結果は予測もできたし、変えることもできたはず。
完全に楽しめていないのに、他のメンバーや彼には楽しめたでしょうと思われる、それも辛かったです。
不平等
今ならば、彼の、「家族として」と言う気持ちは理解しますが、その気持ちを汲み取ったとして、3人の子供がいて、それぞれライフステージが異なるのだから、文字どおり一緒にといことは難しいはずです。
ならば今日はこのメンバー、次はこのメンバー、とやれば良いじゃない。
当時の私の頭の中はそれで埋め尽くされ、彼の気持ちに寄り添えませんでした。
その後、出発の時間を変える提案等はある程度聞き入れられましたが、聞き入れられただけで実現はなかなかしないし、予定を事前にたてる、ということもやはり難しい。
新しい家族での週末を優先しようと、土日の予定を入れていなかった私でしたが、結局このままでは子がめは毎週何もできずに大きくなってしまう、と、お友達からの誘いがあれば、それを受ける方向へとシフトしていきました。
これも、子がめに不平等という気持ちからです。
彼の娘ちゃんたちは2歳差。
今でこそ、小学生と中学生でライフステージが異なりますが、それまでは2歳差であれば同じ場所へ連れていけたはずです。
今までの子がめのように、毎週のように彼に色々なところに連れていってもらって、色々な思い出がある。
しかし、今彼の家族と家族になったことで、その新しい家族を優先することで、子がめは娘ちゃんたちは経験できたことを、娘ちゃんたちのために経験できなくなる。
子がめの親として、それは嫌だと思ってしまいました。
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