先日、元娘からの連絡を受けました。
前触れなく、突然の連絡
正確には、彼から「長女から伝言」とメッセージをもらったので、直接のコンタクトがあったわけではありません。
それでも、スマホの画面を見て、数秒固まる私。
その瞬間の感情がどんな感情だったのか、自分でもうまくわかりません。
内容は、
『学校の課題で美術の制作をしようとした時、(親がめが)道具を貸してくれた。その作品が美術展に入選した。道具を貸してくれたから、仕上げることができた。ありがとう。』
というもの。
ステップファミリーとして一緒に暮らしていた際、カッターとカッター板を貸してほしいと言われたことがありました。
幼い時に、あまりグッズが出回っていないキャラクターにハマった子がめのために、色々と手作りでグッズを作っていた私。
使うことがあるかも?とステップファミリーのおうちにもその道具たちを持参していました。
声をかけられ、用途を聞いて、「それならば良いものを持っているよ。デザインカッター。細かいところも作業しやすいよ。」と。
長女ちゃんに声をかけられた時に、たまたまその道具を持っていただけなのです。
しかも、すべて100均で揃えた道具。
実際に私も使っていたので特段100均だからと不便を感じることはなかったですが、100均に行けば長女ちゃんも2つ、200円でそろえられるわけで。
特別な道具を貸したとか、その道具だったからこそ、ということはないのです。
それでも連絡をくれた長女ちゃん。
ステップファミリーになる前の彼とのお付き合いの時や、ステップファミリーの時にも節目節目でさりげなく私たちステップファミリーを繋ぎとめてくれた長女ちゃん。
その長女ちゃんでしたが、ステップファミリーの終わりの際には、もはや一切の連絡はありませんでした。
別れの時
長女ちゃんと最後に顔を合わせて言葉を交わしたのは、ステップファミリーのおうちのリビング。
日中、私が仕事に、子がめが保育園に行っている間に、長女ちゃんと次女ちゃん、2人の娘ちゃんに「ステップファミリーを解消する見込みであること。その理由は、娘ちゃん2人が彼に負担をかけるので、それを見ている親がめが耐えかねた。」と伝えたと彼から連絡を受けました。
『家族の終わり』というそんな大事な話をLINEのメッセージでさらっと。
しかも、私もその家族メンバーであるはずなのに、蚊帳の外。
結局、彼は自分の元々の家族しか、家族と思っていなかったんだな、と。
子がめと私のことは切り捨てて、部外者ということか、と感じました。
親として、
お互いに子供がいて。
それで一緒になって。
しかし、それがうまくいかなかった時に、自分の子供を守ろうとしての行動、ということは理解できます。
しかし、理解できてしまうからこそ、その『自分の子供』に子がめが既に入っていないこと、『既に』なのか、そもそも『最初から』だったのか。
すごく残酷だなと感じました。
そして、その場にいたわけではないので、その場の空気感も、彼から伝えた言葉も、それに対する娘ちゃんたちの反応も、それを聞いた時の2人の表情も、私にはわかりません。
しかし、その後の娘ちゃんたちの反応が答えだと思いました。
子がめと私が帰宅すると、次女ちゃんは私たちを避けるように彼のところに行き、夕食を持って自分の部屋に籠りました。
その時の私は、昼間の彼からの連絡で、あくまでステップファミリーを解消する『見込み』であって、その最終的な判断のために家族皆で話し合うのだと勝手に思っていました。
しかし、そんな彼と次女ちゃんの行動を見て、それは違うと悟りました。
それきり部屋に籠った次女ちゃん。
そこへ長女ちゃんが帰宅し、いつもだったら「ただいま~。」とか、「聞いて~。今日学校で~。」とか、「子がめ~。」とハグしてくれる長女ちゃん。
しかし、目を合わせず部屋に入って塾の準備を持ち、家を出て行こうとしている。
少し違和感を感じつつ、それでも私がそこにいるのは見えているはずだし、私も長女ちゃんが見えているし・・・
そこで私から「おかえり。塾、頑張ってね。」と声をかけると、困った笑顔をつくって「ただいま。行ってきます。」と。
その時の長女ちゃんの表情は今も忘れません。
違和感しかないけれど、それを長女ちゃんに確認するのは違うし、まずは彼と話さなければ、と。
しかし彼は、もはや私の目も見ずに、ただただあなたたちのためにやることはやってあげていますけれど?と言った感じで子がめと私の分も夕食をつくりながら、「あなたたちの夕食は作っています。うちはうちで食べますので、そちらはご自由に。」と言ってきた彼。
「その態度は何?」
「子供たちのこともいきなり巻き込んでこれなの?」
そう質問を投げた私に、「話したいなら話すけれど、話すことってまだ何かある?諸々のためにしばらくは家にいてもらっても構わないけれど、うちはもうこうします。」
と。
なんとなくじわじわと状況を飲み込み、先ほどの長女ちゃんの表情も理解しました。
それでも、前もステップファミリーを諦めようとした際に、自分で考えて、自分の意志で私に連絡をしてきてくれた長女ちゃん。
その時は、大泣きしながら自分の感情や希望を私にぶつけてくれました。
その時の長女ちゃんの働きかけもあって、縁あった私たちステップファミリー。
しかし、先ほどの長女ちゃんは、もう私とのコミュニケーションを求めていませんでした。
それが彼女にとっても今回のステップファミリーの答えなんだな、と。
もしかしたら、彼がもう子がめや私とコミュニケーションを取るなと言ったのかもしれません。
中学生で、実の親にそんなことを言われたら・・・
特に長女ちゃんは彼との関係も良いわけで、その2人の関係の前では、それを揺るがしてまで継母の私とコミュニケーションを取るということはしないよな。
もしくは当日の当日で感情の整理も、対応の方法も、定まってないか・・・
しかし、以前もそんな状況でも自らの意志でコンタクトを取ってきてくれた、という過去があるだけに、何か色々とそういうことか、と納得してしまいました。
彼にも、別れの際に声を振り絞って、「娘ちゃんたちと話はもうさせてもらえないのでしょうか。」と聞くと、
軽蔑したような目で、「何を話すんですが?過去の二の舞になるし、わざわざうちの子らの感情をえぐる必要があります?それでもあなたがやりたいと言うのであれば止めることはしませんが。」
と言われました。
そこ言葉にひるんで結局、話をする、ということは諦めました。
一度は自分の娘と思った2人の娘。
しかし、そんな敵意丸出しな彼と、それに従う娘ちゃんたちがいる家に子がめと生活することはできず。
結局、長女ちゃんが塾で家を出ているその間に、急いで荷物をまとめて家を出ることにしました。
そこで家に残っていたのは次女ちゃん。
正直、もうそれまでの一連の流れで次女ちゃんが何をどう思っているはわかりませんでした。
あれだけ彼と話したくない、彼に家から出て行け、と言ったけれど、最終的に追い出すのは子がめと私なんだな、と恨みにも近い感情もあったのかもしれないですが、最後に一声はかけて行こうと思いました。
それが、最後に彼女の母としてだったのか、大人としてだったのか、彼を愛した女としてだったのか、その全てなのか。
わからないですが、部屋に籠った次女ちゃんに、「そのままで良いです。今から家を出ます。今までお世話になりました。」と告げました。
次女ちゃんからは何の反応もなし。
それが2人の娘と私の最後でした。
元子供から連絡がきたとしたら
結局そこから5ヵ月、2人から何の音沙汰もありませんでした。
2人とは一応LINEがつながっていましたし、何かあった時のためにと会社の名刺も渡していました。
しかし、何もなし。
彼の最後の言葉で、彼の中で私が2人の母とは認知されていないと悟った私は、彼の手前、私から2人にコンタクトは取ることはしないと決めていました。
どんなに想いがあっても、相手は未成年。
保護者である彼の意向に沿うしかない。
もしかしたら彼の意向と彼女たちの意向は違うかもしれないけれど、それを知る術は私にはもうない。
正直、連絡があっても、私自身どうするのか、どうすべきなのかわからず、それで良かったのかなと思います。
しかしどこかで、将来成人を迎えた節目にでも一言連絡が来るかな、なんて期待する自分もいて。
それなのに、その連絡がきた時にどんな反応をすれば良いかなんてわからず、矛盾。
結局、今回の連絡も、深い意味はないのかもしれません。
それでも、ただただ道具を貸しただけで、その作品が入賞したからと連絡をくれた長女ちゃん。
もしかしたら、道具を借りたから、という口実で、自分はこんなに頑張ったよ、凄い賞と取ったよ、と私に褒めてもらいたいのかもしれない。
それってつまり、私(母)に子供として甘えたかったのかもしれない。
色々とぐるぐる考え、この連絡も返信はしない方が良いのか、それともした方が良いのか。
悩んだ末に、返信すると決めたのですが、内容も一言一句気を遣いました。
初めにつらつらとただ私の気持ちのままに返信文をつくってみると、これだと長女ちゃんの心を揺さぶってしまうのかな。
そうしてリライトすると、今度は突き放しているように感じさせてしまうかな。
結局何度も作り直し、
連絡への感謝と、入選お祝いの言葉。そして、長女ちゃんの作品が展示され、その作品を見た人に感動が伝わるように、と結びました。
文末は、本当に悩んで。
もちろんステップファミリーだった当時、完成した作品は見せてもらっていましたが、展示場に展示にされた作品を私も見たいと言えば、なんだか長女ちゃんの感情を揺さぶるだろうし、どこかでふと目にする機会があればなんて言い方をすれば、なんだか突き放している気もするし・・・
結局、若干突き放しているように聞こえてしまうかもしれないけれど、大多数の人を主語として、私ではないけれど、その作品を見ることができるその人たちに長女ちゃんの作品のすばらしさが届きますように、と。
これが間違いなのか、正解なのかわからないですし、答え合わせもできないですが。
これからも長女ちゃんの可能性や世界が広がることを願います。









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