ステップファミリー【彼と次女ちゃんの冷戦】

お付き合い期
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彼のおうちで一緒に住むにあたり、引っ越し祝いにと、私の夢の一つだった、自分のドレッサーを彼がプレゼントしてくれるという話になりました。

新生活の開始日も決まって、最後の荷物運びの調整をしていた頃のお話です。

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夢のドレッサーが引き金に

お化粧や美容にそんなに力を入れているというわけではなかったですが、なぜかずっとドレッサーに憧れがあった私。

実家の自分の部屋には、幼き頃に使用していた勉強机が未だに大きく鎮座しています。

更に、若い時に一人暮らしをしていた際、若気の至りでなぜかキッチンボードをお化粧代にしていたため、私の部屋に大きなキッチンボードも鎮座しています。

わたし
わたし

若い頃からドレッサーが欲しかったのですが、お金が無く・・・そんな時、キッチンボードが収納もたっぷりだし、炊飯器等を置くためのスライド式のテーブルはPCを置いたりできるし、何よりコンセントもあるし、最高じゃん!なんて思ってキッチンボードを使っていました・・・我ながら謎思考(笑

なので、この2つを片付けないわけには新しいスペースは無い・・・。

しかし、勉強机はこれからもはや子がめが使えるし、キッチンボードはとても綺麗に使っていて、更に本来の用途で使っていないからこそ、なんだか現段階でさようならはとても悪い気がする・・・。

そんなこんなでスペースを作ることはできず、そしてそれ以上に、母となった今は、自分に大金を使うなんてことは考えられないので、ドレッサーは本当にただの夢でした。

それが、急に叶うことに!

彼のおうちでは、彼の部屋を使わせてもらえることになったのですが、部屋にはベッドしかなく・・・。

子がめの慣らし保育の関係で、最初の数週間を在宅勤務になった私。

彼も在宅のことも多く、彼はリビングの机を使うので、リビングは使えない・・・。

わたし
わたし

私はお仕事で電話を使う頻度も高く、なにより基本的に他の人といると集中できないタイプなので、ワークスペースとしてもドレッサーデスクが必要でした。

更に年頃の娘ちゃん2人がいる彼のおうち。

一緒に生活することになったら、洗面所は争奪戦・・・というかそんな事態にしてはいけないと、ドライヤーやスキンケア、メイクができる場所を確保しなければと考えていた矢先の、彼からの提案でした。

とても有難い。

現実的な問題も解決できるし、夢も叶う。

高額なプレゼントに気が引けていた私でしたが、彼が「長く使うためにもしっかりと好みのものを見つけて。」と言ってくれ、結局悩みに悩んで、お化粧にも使えるし、ワークスペースにも使えそうなイケアの机を買ってもらいました。

いざ、ものを受け取りましたが、イケアの大問題。

自力の組立作業!!

彼のおうちにいる週末を利用して、組立を開始しようと彼にドライバーをかりようとすると、彼が「いつもの場所に無い・・・」と。

じゃあ来週末かーとも思いましたが、以外と一緒に住み始めるまでのスケジュールはもはやタイトで、何とかこの作業は今週末に仕上げたい・・・なんて思っていると、彼の顔がだんだんと険しくなりはじめました。

冷戦

実は、その週末が来る前の平日、彼といつも通り連絡を取り合っていると、実は次女ちゃんとケンカをしていると・・・。

今となっては2人のケンカの理由は忘れてしまって、そんな程度のたわいもないことが発端だったとは思います。

しかし、それはただのケンカで終わらずに冷戦化しているとのことで・・・。

そのケンカの日からお互い口をきいていないとのことでした。

自分の若い頃の実家のことを考えると、親との冷戦はどうにも子供には部が悪いなぁという印象で、私には経験がありませんでした。

わたし
わたし

親の家に住まわせてもらって、親の保護下で養ってもらっている間の未成年ができることはたかがしれている気がしてしまう・・・

ならば親とうまく付き合う方法を模索したい・・・

彼に詳しく話を聞くと、やはり、冷戦はしているが、親という立場上、だいぶ次女ちゃんに気は使っていると。

洗濯等の必要な家事は次女ちゃんの分もしっかりこなし、ご飯もちゃんと作って。

しかし、コミュニケーションを取らないので、ご飯は残されていたり・・・それに、学校行事やプリント、宿題で親のサインが必要なものもあるはずなのに・・・とわかってはいるものの、本人に確認が取れないのでやきもきを続けているという状況とのことでした。

彼、次女ちゃん、どちらにとっても非生産的な毎日。

私には信念が無いのか、意地がないのか・・・そんなどちらにも良いことがないならば、お互いにすぐやめれば良いのにと思ってしまいました。

しかし、彼の言い分では毎度こんなことが繰り返されるわけで、さらに毎回彼から手を差し伸べるわけで、「今回はもう知らない」と。

わたし
わたし

次女ちゃんは携帯を持っていて連絡は取れるものの、次女ちゃんからその件で連絡を受けたわけでもないので、私からその件での次女ちゃんのアクションは控えていました。

そんな状況ならば、今週末は行くのは控えた方が良いかな?なんて私から話をふりましたが、これから家族になるのだから、逆にこんな雰囲気で子がめと親がめを呼べるのか、一度次女ちゃんにも自問してほしいから、むしろきてほしいと。

まぁ、行ってみたら、けろっと仲直りとかするかもしれないし、実際、彼から話を聞いてるよりも問題は軽いものかもしれないし、と彼の言う通り試しに行ってみることにしました。

しかし、行ってみると、実際に2人はしっかりと冷戦をしていて・・・。

ただ、本当に彼と次女ちゃんの2人が冷戦をしているというだけで、2人とも、その他の人とは話しており、特段雰囲気がドン曇りということはなかったです。

しかし、このイケアの机の組立で2人を結びつけてしまった・・・。

実は、少し前の旅行の際に次女ちゃんが持ち出し、そのまま無くしてしまったのです。

それはバス旅行だったので、帰りの集合時間に遅れてはいけないと、ドライバーを現地に忘れたことにすぐ気づいた次女ちゃんでしたが、パパには黙っていたそうで・・・。

しかも、それを帰って、その気づいた瞬間の詳細までパパに伝えたようで・・・。

うまくない。

結局、彼が次女ちゃんにお小遣いで新しいものを自分で買っておきなさい、と伝えたそうです。

そこから、約4ヵ月。

ドライバーを使う作業もなくそのまま過ごしていたところに、私のイケアの机の組立作業が舞い込んでしまいました。

彼はそのやり取りを思い出し、いつものドライバー置き場には新しいドライバーが収納されていると思っていた。

しかし、無い。

つまり、次女ちゃんに事情を聴かなければならない事態でした。

彼の顔が曇って、一通り思考を巡らせた後の彼の考えは、「自分でドライバーを買いに行く」でした。

むしろ、私が自分のものを組立たいわけで、私が買うよ~なんて2人で話しながら、ドライバーが変えるおを探していました。

わたし
わたし

子がめを寝かしつけて、色々とひと段落した後だったのでもやは10時過ぎ。

百均やホームセンターは空いておらず、深夜までやっているドンキを探して行くことにしました。

そして、準備をして2人で家を出ました。

が、そこで彼の動きが止まる。

「なんで俺らがわざわざこんな夜中に買いにいかなきゃいけないんだ!」

自分がやったことで、これだけ人に迷惑をかけているんだ、ということを理解しない次女ちゃんに、急に怒りが抑えられなくなったらしく、やはり自分がドライバーを買いに行くのはやめて次女ちゃんと話す、と。

理由はなんであれ、冷戦が終わるきっかけになるならば良いのかな、ととりあえず流れを見守ることにしました。

家族の空気が最悪とまでは言いませんが、やはり2人が冷戦のままではぎこちないことも多かったですし、何よりこんな感じが繰り返されてきたとのことですが、子がめと私が家族に加わることで、こういったことを解決できればな、と、この週末になんとか解決できないかなぁと考えていたのです。

家に入った彼は次女ちゃんの元へむかい、「いつもの場所にドライバーがないんだけど。」と。

ちょうどその時、リビングでテレビを見ながら寝落ちをしていた次女ちゃんは、急に話しかけられて頭が追い付いていない様子。

わたし
わたし

彼のおうちは皆リビングで寝落ちをすることが多く・・・基本的には彼が最終的に声をかけて自室で寝かせますが、朝起きて来て、リビングで昨日のままの姿で寝落ちしたメンバーをみかけることは珍しいことではありませんでした。

これも私が介入して良いかすごく悩みました・・・

彼は声をかければ動くけれど、長女ちゃんも次女ちゃんも眠さが勝って明らかに不機嫌。

お風呂入って~歯磨きして~お部屋で寝な~と声はかけてみるものの、なかなか私の思いは通じませんでした。

しかし、怒りがピークの彼が、あれはどうした、これはどうした、あれも期限がきたはずで、これは親のサインが必要だったはずで、あれはやりっぱなしで・・・

と、冷戦期間中の疑問を投げかけ、その間にだんだんと意識がはっきりしてくる次女ちゃん。

しかし、だんまりを決め込んでいる。

これも、事前に彼から聞いていた通りでした。

問題を起こして、話をしても最終的にだんまり。時に自室にこもってしまうようです。

結局、この時は私が間に入る形になり、ドライバーの件は週明けに次女ちゃんが買ってくるということで落ち着きました。

しかし、他の付随した件も、横で話を聞いていた限りなかなか闇は深そうな・・・。

ストップのサイン

結局、この事件も、一緒に家族として暮らすことについて立ち止まる、重要なポイントだったのだと思います。

次女ちゃんに伝えましたが、シングルファザーの彼の家庭で、彼とコミュニケーションを断つということが何を意味するかということ。

親が偉いとか、親が全てというではないですが、少なくとも自分が未成年のうちは、何かと親の力が必要だし、それに離婚後、次女ちゃんは自ら選んでママではなくパパを選んで生活を続けてきたわけです。

だとすれば、小5の子には酷かもしれないけれど、自分の選択の責任もとらなきゃいけない。

彼と次女ちゃんの間で積み上げられたその2人の関わり方は、確実に良くはないものでした。

そしてそれが、最終的に私の心を折りました。

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