終わりの始まり【⑥次女問題対応の日々と自殺未遂】

新しい家族期
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次女ちゃんが問題発言をしたのが、新しい家族として暮らしはじめて2ヵ月目程度。

結局、そのあたりからの私の生活は目まぐるしいものでした。

朝、誰よりも早く起きて子供たちの朝ごはんの準備、洗濯、そして子がめを起こして保育園の準備。

子がめの登園に合わせて自分も出社し、帰宅して急いで子がめのお迎え。

そして洗濯物を取り込んだり、お風呂掃除をしたり、洗い物をしたり、子がめに手伝ってもらいながらそれらをこなし、夜ご飯を作って子供たちに食べさせ、子がめをお風呂に入れて歯磨きをして寝かしつけ。

そんな日常を終えた後、夜10時程度から次女ちゃんの話を聞く、という日々が続きました。

時に、次女ちゃんが体調を崩してお休みしたり、話している途中に眠ってしまって中断したりと、そんな時もありましたが、2,3日に1度が毎日になり・・・

確実に私の生活を圧迫していました。

基本的に始めは彼、次女ちゃん、私の3人で話し合いをはじめるのですが、すぐに次女ちゃんのだんまりがはじまり、「パパがいる前では話さない。」と。

そして結局、次女ちゃんと私で話すのですが、それが12時を超えるのは当たり前。

正直、小学生を毎日そんな時間まで起こしておくのもと思ったのですが、話し出すと話が止まらない次女ちゃん。

確実に誰かの注目を欲していました。

話しを切り上げようにも、ちょうど泣き出してしまったり、ここで終わるともやもやして眠れないと言い出したり・・・、夜中2時程度まで話が続くこともありました。

当時の私の起床時間は5時。

夜中2時まで次女ちゃんの話を聞いて、その後部屋に戻って彼に軽く報告。

どうにもしんどい時にはそのまま寝ることもありましたが、なるべくその日のうちに報告するようにしていました。

睡眠不足。

そして、それでも更に問題を起こし続ける次女ちゃん。

そして、拒絶の彼。

彼は基本的に何でも自分一人で解決しようとする人で、それなりにキャパシティが大きいと思います。

しかし、そんな彼も限界が近づいていたのだと思います。

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行動に起こされた自殺未遂

ある日、子がめと私が家に帰ると、次女ちゃんの部屋で何やら彼と次女ちゃんが話しをしているようでした。

良かった。

その数日、彼と次女ちゃんはずっと口をきいていなかったので、正直安心しました。

どちらからの働きかけかはわからないけれど、2人が話している。

本当は、彼からの働きかけだとしたら、私に事前に一言欲しいけれど、それでも2人が話すことは良いこと。

部屋から大声が聞こえてくる風でもないし、子がめと夜ご飯を作って2人の話しが終わるのを待ちました。

しかし、いつまで経っても部屋から出てこない2人。

子がめ:「おなかすいたよう。」

私:「そうだよね。でも、もう少ししたら2人のお話しも終わると思うから、もうちょっと待って、そしたらみんなで食べよう?」

そんなやり取りが聞こえたようで、彼から携帯に連絡。

先に食べていて、とのことでした。

まだまだかかるのかな?少し不安はありましたが、子がめにご飯をあげはじめたところ、彼だけが部屋から出てきました。

彼:「悪いけど、外に出てくるから、次女を夕食に誘ってくれない?俺と一緒だと食べないって。」

と。

軽く話しを聞くと、賭け事の事件から始まった最近の出来事を話し、もう嘘をつかれるもの振り回されるのもうんざりだ、周りの人間の気持ちも考なさい、と話しをしたとのことです。

その場にいたわけではないのでニュアンスがわからなかったですが、あまり良い予感はしなかったです。

結局、彼に言われたとおり、彼が家を出るのを待って、次女ちゃんの部屋をノックし、夜ご飯に誘いました。

・・・。

反応がない。

何度もノックし、声をかけましたが、返事がない。

一緒に暮らしはじめる時に、彼から「娘たちの部屋の掃除等は自分(彼)がやるから部屋には入らなくて良い。」と言われていた私。

それが気を遣われているのか、何かの壁なのか、測りかねてそのままにしていましたが、家には次女ちゃんと私と子がめのみ。

結局、「入るよー。」と声をかけて、部屋に入りました。

すると、そこにいるはずの次女ちゃんがいない。

さっきまで彼と話していたはずで、部屋の出入り口は私が今入ってきたドアのみ。

そして、彼が部屋を出てから私が入るまで誰も出入りしていない・・・。

激しく混乱した私でしたが、そこで部屋の奥のカーテンが揺れているのに気がつきました。

あわてて窓に駆け寄る私。

すると窓が全開で、ベランダには次女ちゃんの姿。

裸足で、ベランダの柵に足をかけようとしていました。

私:「次女ちゃん!」

次女ちゃんを抱き寄せ、ベランダに2人で座り込む形になりました。

次女ちゃん:「私なんていない方が良いんだ。」

私:「そんなことないよ。誰もそんなこと思ってないよ。落ち着いて。」

部屋をのぞいて次女ちゃんの姿が見えなかった時、そして、窓が開いているとわかった瞬間、とても私の鼓動が早くなったのを感じました。

ベランダの淵にいてくれて良かった。

しかし、その次女ちゃんを抱き留めた時、同時に感じてしまいました。

この子は本当に死にたいとは思っていない。

嘘をついているといいたいわけではないのです。

気持ちとその表現方法が間違っている。

次女ちゃんはもっと自分に注目してほしいのです。

でも、それがうまく表現できずに、「死ぬ」というパフォーマンスで私の気を惹いた。

このことを本人に正しく理解させないと、この子はこれを繰り返すことになる。

そしてまわりはそれに一生苦しめられる。

結局、話しを聞くと、今回の賭け事件から始まって、他にも色々なことについてのパパから話を受け、自分なんていない方が良いと思ったようです。

そして、前に「死にたい」とメモに書いたことも、パパから「どうせそんな気もない。」と言われて、「せめてそれくらいは本当だもん。」と証明したくての行為だったそう。

なぜ証明するならポジティブなことにならないのか・・・

思うところはありますが、「死にたい」とメモが見つかった時にも、先ほどと同じで表現方法を間違えてるだけで死にたいわけではないと思うと彼に伝えていた私。

責任を感じました。

その時、彼と私で話し合うと、彼は次女ちゃんがもしかしたら本当に死んでしまうかも、と思っているとのことでした。

これが実子か否かということなのか・・・

しかし、立場が逆だったとしたら、子がめは本当に死ぬことはないと思う、けど親として、万が一にも備えて子がめをより一層ケアしたいと思う。

私の答えはこれでした。

つまり、彼と私の考えは実子か否かではなく、「異なる」ということなんだなぁ。

難しいなと感じていました。

とにかく、彼が私の言葉を受けて、想定外ではあるけれど、それを彼が次女ちゃん本人に伝えてしまい、次女ちゃんがあろうことか自殺未遂をした。

そういうことでした。

ただし、部屋は2階。

打ちどころが悪ければということもあるかもしれないですが、なかなか難しいと思います。

そして、私よりもガタイも体力もある次女ちゃん。

彼女が本気で死のうとしてベランダの柵に登っていたとしたら、私の力は無力です。

それなのに、私の腕の中にすんなりと納まって泣いている次女ちゃん。

これは、あきらかでしょうと思いました。

次女ちゃんはとにかくケアしてほしいんだ。

急いで彼に一方を入れましたが、次女ちゃんがパパに会いたくないと言うので、彼を家に入れることができなくなってしまいました。

その間に次女ちゃんの部屋に行ったきり戻ってこない私を心配して子がめがトコトコと。

子がめ:「ママ?」

そこで泣いている次女ちゃんと、次女ちゃんをなだめる私をみた子がめ、「大丈夫?」と近づいて来ると、次女ちゃんが、「うぁー!ごめんね!」と子がめに抱き着きました。

子がめはびっくりしていましたが、私が子がめに「次女ちゃんはお風呂に入るから、バスタオルを持ってきてくれる?」とお願いしたので「はーい。」とかけていきました。

正直、次女ちゃんには、子がめにそんな行動はとってほしくなかったです。

自分の情緒不安定を大人に向けるならまだしも、4歳の子がめにぶつけないで。

子がめを巻き込まないで。

親としての防衛本能なのか、とっさに子がめと次女ちゃんを引き離しました。

本当の兄弟だとしたら、こんな時どう親は対応するのでしょうか。

その後、結局数時間次女ちゃんをなだめました。

子がめに、「今日は特別にテレビを見ながら夜ご飯を食べていて良いよ。」と声をかけたのですが、しっかり異変を察知した子がめは心配して行ったり来たり。

とても申し訳なかったです。

そして、「一応落ち着いたかな、そろそろ長女ちゃんも帰宅する時間だし、パパにもご飯を食べさせなきゃだからおうちに入れないと・・・」と声をかけるも、「家に入れないで!」と。

困った。

次女ちゃんのおうちでもあるけれど、むしろこれはパパのおうちだし、そうしたら・・・

結局、顔を合わせないように「お風呂に入るとか、次女ちゃんが部屋に入ってから2人を呼ぶよ。」と声をかけると納得してくれました。

しかし、そこで衝撃の一言。

次女ちゃん:「私もごはん食べてないんだけど・・・」

一応、さっきまで死にたかったテイだよね?

死にたいのがおさまるとこんなにするっとおなかすくものなの?

そうなのかもしれないけれど、もう少し周りに気を遣ってしおらしくとかないのかな・・・

私だって心配していないわけではないんです。

しかし、こんな次女ちゃんの振れ幅にほとほと疲れていました。

私も結局夜ご飯は食べていない。

子がめだって満足に食べられていない。

長女ちゃんだって塾帰りでおなかがすいているところ、理由もわからず外でパパと待っている。

パパだって、一報の後私からの連絡がなしにきっとずっと心配して待っている。

これはみんな誰のため?

何らかの表情に出るのを何とか抑え、「ご飯は準備して部屋に置いておくから。」とカミソリなど、危ないものを片付けたお風呂に誘導しました。

そして彼と長女ちゃんを家に。

結局、しばらくすると、長女ちゃんの部屋に行ったようで、キャッキャッ長女ちゃんと楽しむ次女ちゃんの声が彼と私の元まで届きました。

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