子供がある程度育ってくると、見た目ではなく、能力的な面で、ここは自分に似ているかな?これはパートナーに似たのかな?と思うことが出てくると思います。
それが、バツイチ同士、連れ子同士となると少し複雑に・・・。
もちろん、子供が全てにおいて100%どちらかの親の遺伝子を継いでいるというわけではないですが、お互いのパートナーに似ていないということは、そのパートナーの元パートナー似の可能性があるということ。
パートナーに似ているのであれば、パートナーを見ていれば子供の能力もある程度想像ができますが、当然のことながら、その元パートナーとお会いしたことはないので想定ができないこともある。
そんな中で起こった出来事です。
1.家族で公園へ
家族みんなで本格的なアスレチックのある公園に行った時のことです。
彼は学生時代にサッカー部に所属し、かなりやりこんでいたと聞いていました。
さらに、既に何度かの彼と子がめと私の3人でのお出かけで、彼の基礎的な運動能力をみる機会もあったので、そつなくこなすのだろうと特段心配はしていませんでした。
そして、娘ちゃん2人についても問題無いと彼が言っていたし。
それに、2人とも運動系な習い事もやっているし。
子がめは私がサポートすれば、みんなで楽しむことができるだろう。
そんな気持ちで公園に向かいました。
そしてさらにこの日は、リンクコーデをしよう!と上は白系、下はライト系なジーンズで合わせて、楽しい家族の思い出が増える気配が漂っていました。
はじめにトライした遊具は、丸太が複雑な形で配置されており、丸太の上だけを通ってゴールを目指すというもの。
基本的にそのエリアの遊具は小学生用といった感じで、子がめには少し難しかったです。
しかし、お姉ちゃんたちと一緒に遊びたい子がめのサポートにまわる私。
足が届かないところは全力で私のだっこワープを求める子がめ。
かわいい。

だっこを求めて全力で両手を広げてくる子供って、なんであんなにかわいいんでしょうね。
彼は身長もあるし、並みの運動神経ならば行けるかな?というレベルの遊具をすんなりとゴール。
続いて長女ちゃんも、持ち前の足の長さを活かしてスイスイ進んでいく。
お次は次女ちゃんで、
長女ちゃんとの身長差は10cm程度だけれど、それでも年齢の平均を優に超えている次女ちゃんもすんなり行くかと思いきや・・・
かなり苦戦している。
どうやら次にどこに動いて行けば良いか、という戦略的なこところでつまずいているようです。
進んでみてから、そこではそれ以上進めない、と思い後ろに戻ろうとすると、次女ちゃんについてきてしまった後ろの人に退路をふさがれていて戻れない。
そして、次女ちゃんの足の長さなら余裕で届く場所も、なかなか踏み出せずに、自分の持っている能力もはかりかねているようでした。
後から彼に話を聞くと、長女ちゃんは運動系のものは、だいたいのものをそつなくこなしてくる。
対する次女ちゃんが得意なのは短距離のみ。
要するに、単純な動作では能力を発揮できるようです。
ただし、それも何回も何回も練習を繰り返してこそということで、なかなか初見では難しいそうで。
そしてお姉ちゃんの影響で習い事はやっているけれど、なかなか難しいことが多いとのことでした。(お姉ちゃんは入賞して賞状をもらえるが、次女ちゃんは未だ賞状が無いなど。)
結局、彼や長女ちゃんが、「次はあそこの丸太に足をのせて、その時手はこっちの丸太!」など指示を出して何とかゴールすることができていました。
2.彼のおふざけ
次々と配置された遊具をクリアしていくと、ジップラインがありました。
いわゆる「ターザン」と呼ばれる遊具です。
全ての遊具をクリアしようと意気込んでいた私たちだったので、当然この列にも並んで順番を待ちました。
周りは小学生、中学年がメインかな?というところで、はたからみて、180cmの彼、170cmの長女ちゃん、160cmの次女ちゃんがいる私たちのグループはかなり目立っていました。
そして彼が少しふざけだしました・・・
身長でかなり目立っている彼のグループが普通にやったのではつまらないだろうと、勢いをつけて、飛び乗り、端っこのゴールに激しくぶつかると、反動で彼の体を垂直にして着地しました。
それで終わればよかったのですが、そのパフォーマンスでまわりの笑いをさそえたことに気分がのってきた彼は、次女ちゃんのロープを引っ張りながら並走して勢いをつけてあげ・・・
がしゃん。
どさ。
次女ちゃんが端のゴールにぶつかった反動で手を放してしまい、宙を舞いました。
肩から落下し、急いでみんなで駆けつける。
会話も成り立って意識もしっかりしているし、外傷もない。
打撲かな。
ふざけすぎは良くなかったねと、少しの反省問題ないかなと私は思っていたのですが、
彼は次女ちゃんにもの凄い勢いで謝り、何度も無事を確認し続ける。
親としてその心境は理解できます。
私も、自分の過失で4歳の子がめを怪我させたのであれば、何度も無事を確認するでしょう。
ただし相手は、意思疎通も、自分の体の状態もしっかりと人に伝えることができる小学6年生。
このやり取りで、もはや問題無いで大丈夫では?と思いつつ、成り行きを見守っていると、
そんなパパの反応にびっくりして、最初は「大丈夫、問題ないよ。」と言っていた次女ちゃんも、あまりに彼が心配そうに確認し続けるので、
「少し肩が痛いかも・・・。」
「あ、動けかせないかも・・・。」と。
なぜ、言うと事が変わるのー!
なぜ、さっき動かせてたのに動かせなくなるのー!
時間がたって、後から症状が出てくるというのはわかります。
親としてそれを心配するのも理解できます。
ただし、その時すでに、長女ちゃんは「問題ないでしょう。」と最後に残った遊具のクリアに向かっており、「私も行く!」と次女ちゃんも駆け出す・・・
動かせないんじゃないんかい・・・!
心の中でつっこんでしまいましたが、
彼は明らかに落ち込み、心配そうに遊び続ける次女ちゃんを見つめている。
いやいや、本当にダメなら今遊具やってないし、パパの気を惹きたいだけですよ・・・。
と思ってしまう私。
次女ちゃんが嘘をついているとかそういうことではなく、パパの気を惹きたいんだな、普段強がってても子供らしくてかわいくて良いじゃない、なんて思っていたのですが、彼は本気で自分の神経をすり減らして心配している。
結果、子供たちが全ての遊具をクリアするのを待って、帰ることに。
そして帰りの車の中でも、彼は「病院行っておこうか。」と次女ちゃんに聞くと、「そうだね。」と答える次女ちゃん。
万が一で病院に行くことも百歩譲って理解する。
子を想う親はそんなもの。
しかし、ならば怪我した後も遊ばせるのはおかしい。
そして、その日は日曜日。
そしてもはや夜。
当然診療時間外。
一晩様子をみて明日朝一でも良いのでは!?と理解が追い付かない私に、
彼は「こういうわけだから次女ちゃんを病院に連れて行く。申し訳ないけど、長女ちゃんと子がめと私で、おうちで先に夜ご飯を食べていてほしい。」と。
帰り道にあったスーパーで、お弁当を選んで帰宅しました。
そして予定どおり、彼と次女ちゃんは病院へ。
そこで車でぐっすり眠っていた長女ちゃんが起きてきて、「何を食べたらいい?」と。
「さっきスーパーで、長女ちゃんの分のお弁当も彼が選んで、長女ちゃんには何を食べるか指示しておくってきいてたんだけど・・・。」と伝えると「何も聞いてない。」と。
「とりあえず私たちの分はこれなので、それ以外でみてもらっていい?」と選んでもらい、長女ちゃんと子がめと私で夜ご飯を食べました。
そしてそこに「ただいま~。」と帰ってきた彼と次女ちゃん。
結局、夜間診療窓口で次女ちゃんの状況を伝えると、明日の朝まで様子をみて、それでも痛ければ受診してください、と帰されたとのことでした。
まぁ、そうでしょう・・・。
そもそも、実の父親で、次女ちゃんの運動能力を把握しているのだから、あそこまでやっちゃだめでしょう、と彼に。
小学6年生なんだから、遊具で手を離したらどうなるかくらいわかるでしょう、と次女ちゃんに。
以前から彼に、子がめは眠る時間は守りたいと伝えていたけれど、ハプニングでその約束は守られそうにない。
そんな状況で、それぞれに思ってしまいました。
ハプニングだからしょうがないけれど、これは本当にハプニングなのか?
そして、一人でほうっておいてもらっても問題ないと言われていた長女ちゃんも、結局相手をしながら子がめの寝かしつけまでの猛ダッシュ。
激しく流れる時間に押し出される形で終えた週末でした。
結局次の日に彼が次女ちゃんを病院に連れていきましたが、湿布を処方されて様子をみて下さいとお医者様に言われたようです。
しかし、いつも通りおうちではしゃぐ次女ちゃん。
そして、処方された湿布を張り替えることはすっかり忘れ、彼に指摘をされると急に痛みが出てくる。
そして彼は心配する。
実子とそれを溺愛する父親であれば、
「さっきまで遊んでて急に痛いわけないでしょ。はい!学校行ってきな!」
なんてさらっと言って片付く話を、実子じゃないから・・・とか彼にも次女ちゃんにも思わせたくないな。
と、いつも通り一人悶々と考えて、何も言えなくなる私でした。
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